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2018/01/02 ■初夢 ■芸能人の結婚事情 ■カメラ

初夢

28xx年、AIを始めとする技術の進化によってそれまで人間が担当していた労働や作業のほぼ全てが機械化・自動化された時代。
旧時代には到底実現し得なかったセルフデバッグ理論が発明されて以来、自動化による誤作動や不具合などのリスクはほぼゼロに等しい状態にまでコントロールされ、人々は平穏無事な毎日を送っていた。

しかしながら、人間が人間として生きていくために必須な要素"感情"、これを完全に機械化することに関してはまだ実現には至っていない。人間の感情には曖昧で不規則、非合理な部分が多すぎるのだ。
一方で機械化が進んだ時代は、皮肉にも人間に対しその"感情"を鎮静・削減するという副作用をもたらした。それも非常にゆっくりと、誰にも気付かれず体を蝕んでいく潜伏期間の長い病気のように。

今の時代、人間が操作するシステムが残っているような機械は市販されておらず、資料や博物館などでしかその存在は確認できない。
例えば自動車というものがある。文字通り自動で動く車なのだが、旧時代は人間がアクセルを踏むことで加速、ハンドルを回すことで旋回、ブレーキを踏むことで減速をしていた。今では考えられないことである。"自動"という言葉の定義がまるで変わってしまった。

だが一部の地域や特定のコミュニティでは(もちろん非公式ではあるが)今もそういった"自動"機械を好んで使っている人間がいる。

かつてドイツという国に実在した速度無制限の高速道路、アウトバーン。
その跡地では旧時代の自動車を人間が操作し、規定の地点Aから地点Bまでの到達順位を複数人で争う"レース"と呼ばれる伝統行事があった。
はじめはレースに参加する者(ドライバー)と傍観する者だけだったが、いつしか傍観者は「どの参加者が一番早く到達するか」を予想し始め、これに対し賭け金が発生することとなった。
伝統はいつしか興行となり、厳かなレースも今や盛大に執り行われるイベントとして毎日のように開催されている。

今緊張の面持ちでレースに参戦しようとしている彼女の名前はふぁい子。
ドライバーにはそれぞれ様々な参戦理由があるが、彼女の場合は少々異例で、父親が難病に罹っており、治療するための莫大な費用をレースの賞金で賄おうとしている事情がある。

ドライバーは当然ながら誰もが"勝つこと"を目標としている。勝つために戦っている。
しかしふぁい子はそうではない。"負けないこと"が彼女の最大の目標なのだ。
いつ父親の病状が悪化するのか分からない。一刻も早く治療を進めなくてはならない。常に負けられない戦い。彼女にとってレースは戦争だった。

「アタイ…絶対負けないからね」

運転席に飾られた父親の写真、彼女はそれに向かって小さくつぶやいた。

インプットしたコースの反芻、シートやミラー、ハンドルの調整、シフトチェンジとステアリングのシミュレーション…経験豊富なドライバーとしては珍しいレベルで慎重かつ丁寧に行われる彼女のルーチンが、デビュー以来334戦無敗という実績を裏付けている。

レースがいよいよ始まる。彼女の負けられない戦いが、今日も始まるのだ。

3、2、1、GO!

ふぁい子のスタートが遅れた…!ほんの少しのアクセルワークのミスだったが、普段の彼女からは考えられないミスだった……。しかしレースは始まったばかり、一瞬で気を取り直した彼女は集中力を最高潮までコントロールしていった。

ふぁい子は5位の位置で第1コーナーへ突入。定石通りアウト・イン・アウトで安定したコーナリングを見せるのは現在4位のともてぃ。理論派ドライバーの筆頭として名高い彼のレース運びに対抗するには早めに勝負を仕掛けるしかない。
ふぁい子はリスク覚悟で縁石ギリギリのベタインを果敢に攻める。コーナーを抜け、ともてぃの車をバックミラーで確認した彼女は小さくガッツポーズを決めた。

休む間もなく第2コーナー。ここはそのまま第3・第4コーナーが連続する、コース中最もテクニカルなポイント。そしてここで今回のドライバーの中でも最高クラスのテクニックを持つ3位のKOHEY。
彼にかかればどんな高難易度のコースも、設計者を嘲笑うかのような軽やかな走法で攻略されてしまう。
ふぁい子はここでも攻めの選択肢を選んだ。第2コーナーをKOHEYの後ろピッタリで周り、コーナーを抜けた直後!彼女がレース前に車のフロントバンパーに仕込んでいた槍状の突起物…通称"ツインスパイク"が火を吹いた!
KOHEY車の後輪タイヤに命中、彼の車は盛大にスピンしそのままリタイアとなった…。もちろんこれは反則である、しかしバレなければ反則ではない。彼女は自車の巧みな位置取りによって、コースに設置されたカメラの死角からツインスパイクを作動、結果誰一人真実に到達することはなかった。勝負の世界は非情なのだ-。

そして第4コーナーを抜けた先はヘアピン。ここではふぁい子のすぐ前を走る幽玄との勝負となった。"幽玄と言えばヘアピンカーブ、ヘアピンカーブと言えば幽玄"と言われるほど、彼はヘアピンに特化したドライバーである。レース中に用事を思い出してヘアピンでUターンしたエピソードはあまりにも有名。並のドライバーには難しいヘアピンのRも、彼にとってはUターンする余裕があるほどなのだ。

「仕掛けるならアタイの得意なコーナー立ち上がりしかない!」

ふぁい子はヘアピン直後、幽玄の一瞬の隙をつき、見事に彼を抜き去った!

そして最後の直線!現在トップのTomokiはアウトバーンと同じく速度無制限道路があった地ラブリバの出身。サラブレッドの彼に弱点は無く、ふぁい子とのマシン性能の差も無い。そしてゴールまでは単純な直線…通常のレースであれば絶望的な状況であった。

そう、"通常の"レースであれば。

今回のレースはいわゆる"チキンレース"なのだ。
ゴール地点をよく見ると、ゴール直後にコースが突然途切れている。先は完全な崖になっており、最後の直線で如何にスピードを出し上位に入賞できたとしても、ブレーキングが間に合わなければ…死。試合に勝って勝負に負けるとは正にこの事であろう。

「アタイ…絶対負けないからね」

彼女はいつだって負けられない、しかし今日はいつも以上に、絶対に負けてはならないのだ。

間もなくゴール、Tomokiもふぁい子もまだまだアクセルを緩めない。
崖に落ちないギリギリのブレーキングポイントは二人共把握している。マシン性能に差がない以上、そのポイントも完全に同じ。
より正確に、より近くでブレーキングをした方が勝つ、そういう勝負になった。

そして……ブレーキングポイント!
と同時にTomokiがブレーキ、ステアリングのフォローも完璧、これ以上ないベストの操作。ふぁい子は……一瞬遅れてブレーキング、マシンはほぼ並列でそのままゴール!

しかしレースは、真のゴールはこの先にある。
Tomokiの車は崖直前のギリギリで止まれるだろう。だがふぁい子は…彼女の方はブレーキが一瞬遅かった。彼女は試合に勝つために挑戦した。しかし結果が見えている状況でのこの選択は…挑戦ではなく無謀と言えるだろう。

彼女はいつだって負けられない。だがその精神的状況が、皮肉にも"勝ち"をとりに行ってしまった…。
横を走るTomokiだけがその状況を正確に把握していた。しかし彼にも他人の心配をしている余裕はない。

レースの勝敗は分からない。だがゴール後の勝敗は火を見るより明らかであった。
無謀。今回のレースは後にそう語られるであろう。

崖の直前、Tomokiのブレーキはやはり間に合った。そしてふぁい子の車は……止まった!?ふぁい子の車もまた止まったのだ。

一体何が起こったのだろうか。

絶望的な状況の中、ふぁい子だけが諦めていなかった。彼女は、彼女だけが自身の勝利を信じていた。そしてそのためだけに行動をしていたのだ。

彼女は並走するTomokiの停車を確認した瞬間、ツインスパイクを発動したのだ!
通常ツインスパイクはバンパーから前方に真っ直ぐ伸びる突起だが、強いブレーキをかけた状態の車体は前方に荷重移動が起こり、フロントが沈んだ形となる。
この状態で発動したツインスパイクは前斜め下方向、つまり地面に向かって噴出し、それがつっかえ棒の役目を果たし、第二のブレーキとして機能した。

ふぁい子は無事だった。彼女の死を確信していたTomokiが、彼女の車へと近付き、心配そうにドアを開けた。
ふぁい子はそんなTomokiを振り払って車から降り、走り出した。ゴール地点の真横に居る計測員の元へ走り向かった。

そう、彼女は負けられない。負けられなかったのだ。
勝負は…タイムはどうなったのだろうか。目測ではほぼ同時、コンマ一秒の値の勝負となるだろう。
計測員の胸ぐらを掴み、必死の形相で彼女は問い質す。

『アタイの値は!?』

という初夢を見たかった(見ていない)、ふぁいすたです。

芸能人の結婚事情

今日は親戚が集う新年会に参加してましたが、まあ毒にも薬にもならない…いや毒か(?)、つまらない時間でした…w

ほぼ1年ぶりに集う面子なのですが、お互いの近況には興味が無く共通の話題も無いため、垂れ流しになっているテレビを介してのコミュニケーションがメイン。
「あーこの人は◯◯さんと結婚したのよね」「この人××さんの娘でしょ?すごいわよね~」などなど、芸能界の結婚事情にものすごく詳しい。
1人が特筆して詳しいのではなく、誰かが発言するとほぼ全ての人が相槌を打ったり話に乗っかってきたりで、おそらく皆が皆同程度の知識を有している感じでした。
そんなにか…w

僕は部屋にテレビが無いこともあって全く知らない上興味もないので、なんというかこんな話題で盛り上がれるのはすごいなと呆れたり感心したりしていました。
しかしこれを書いている今改めて思うと、他人の趣味なんてのはおおよそ興味が持てないのが普通なので、例えば僕がバイクや山のことをつらつらと語ったりしたら、親戚一同と僕の立場が入れ替わるだけなんだろうなとw

カメラ

そんな僕が今ハマろうとしている趣味(沼)がカメラです。
登山・バイク(ツーリング)をやり始めて、出先でたくさん写真を撮っているのですが、スマホでの撮影のためどうしても画質に満足が行かず、本格的なカメラが欲しいと痛感し続けていました。
一緒に登山する面子の中にはカメラ所有者も居て、彼らが撮影した被写体と同じものを僕も撮ったりしてみるんですが、これがもうどうやっても勝てない。当たり前なんですが笑。
ここ最近その機会が増えてきて、それがトドメに繋がった感があります。12月中旬くらいから一気に色々調べ始めました。
最終的に今オリンパスのE-M5というカメラを買おうかなと思ってるんですが、値段が値段なのでビビりつつ、同モデルを解説してるブログやyoutubeなんかを見て勇気をもらってます。

僕は元々風景が好きで、旅行した際なんかも専ら風景を撮ってました。自撮りは元より、同行者も含めた人物写真が本当に無い。なんか撮りたくないんですよね…。オレ、ニンゲン、キライ…。
あと小鳥が好きなので、将来的にはバードウォッチングというかバード撮影?ルー大柴感ありますね…まあ鳥の写真も撮りたい。鳥を撮りたいワケですね(爆笑)
なんてことを上述のカメラ所有者に話したら半笑いで「鳥はヤバイ」と言われました。ヤバイらしい。
あと星も撮りたいんですよね。なんて話したらこれも半笑いでヤバイって言われました。マジでヤバそう。

最終的にはtwitterのアイコンにも使っている「シマエナガ」という鳥を撮りたいです。この鳥、北海道にしか生息しておらず(青森の最北端とかにも居る?)、しかも冬にしか活動しないという、撮影難易度が
別の意味で高い鳥です。実は以前一度冬の札幌に行く機会があり、友人2人が動物園に行ってる間に僕だけ動物園の裏にある山に入ってシマエナガ探しをしたことがあります。ちなみに結果見つけられませんでした。
シマエナガの話をすると、別に山の中だけじゃなくて普通に町中にも居るみたいです。こっちで言うスズメとかの感覚。北海道すごい。
シマエナガは最近色んなところで紹介・取り上げられてて結構認知されてきたと思いますが、まだご存じない方は是非ググって見てください。
というかググり結果を置いておきますので見てください(強制)
シマエナガ:google検索

閑話休題、というわけでカメラ買おうとしてます。このブログにも何らかの形でアップしていきたいなーと思ってます。
instagramとかFlickr?とかを使うかも(よく分かってませんが)。

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